三越呉服店の広告用ポスターは、明治から大正そして昭和初期にかけて活躍された多くの画家やグラフィックデザイナー
岡田三郎助、橋口五葉、杉浦非水、平岡権八郎 等の作品で有名です。

今回 出品したポスターは杉浦非水の作品です。
品 名 三越呉服店 広告用ポスター
タイトル 三越呉服店新館落成
作 画 杉浦非水
発 表 年 1914年(大正3年)
印 刷 所 三間印刷所
大きさ 107.5cm×77cm

ポスターのデザインは、三越呉服店が明治33年から発行している雑誌『三越』第4巻第10号(大正3年)の表紙にもなっています。

杉浦非水(1876～1965）について
日本のグラフィックデザインの草創期より活動し、商業美術の先駆けであり現代日本のグラフィックデザインの礎を築いた人です。

1908年～1934年 三越呉服店嘱託デザイナーとして活躍。
杉浦非水は「三越の非水か、非水の三越か」と言われるほどの名声を得、近代グラフィックデザインの先駆け的存在となりました。

三越以外も様々なポスターや雑誌の表紙、本の装丁も手がけ、明治時代末期から昭和時代中期の日本のデザインをリードしました。

1934年、三越を退社後、帝国美術学校（現：武蔵野美術大学と多摩美術大学）の創設に参加しました。

主な作品
雑誌「少年世界」「中学世界」の表紙
広告用ポスターとして
三越呉服店 パピヨン
カルピス 初恋の味
三越呉服店 春の新柄陳列会
東洋唯一の地下鉄道 上野浅草間開通 等

今回出品したポスターと同じものを所蔵している所として
東京国立近代美術館
愛媛県立美術館(杉浦非水の生誕地)などがあります。

コンディション
女性が着ているジャバラの羽根は、今でも100年前とは思えないくらい金色と銀色で光輝いています。(画像2・4・5・7)

ポスターの上部に鉄のフレームがあり、その中央に吊り下げ用の紐が付いていましたが、下部にあった鉄のフレームは取り除かれています。

大きな折れやスジ・鋲の跡は見られませんが、ポスターの裏面に破れ等の補修・補強があり、和紙の帯をあてがいその上に紙が貼られています。(画像6・9)

丸めて保管してあったため、フレームの錆が紙についた跡がポスターの下部に一部 見られます。(画像5)

写真と実物の色は多少違いがあると思いますがご了承ください。

完璧な
最近 残念なことに購入意思の無い方が落札されるケースが多くなりました。
6ヶ月以内に2回以上の悪い評価をうけた方、全体に良い評価が93%以下の方は、入札されてもこちらで削除させて頂きます。

また、出品者個人のため領収書は発行しておりませんのでご了承願います。

商品は表側に和紙を敷き、丸めてダンボール製ポスターケースに入れサイズ120で発送致します。