茶の湯で使われる薄茶器の棗(なつめ)を、3DCADを使用してデジタルデータを作成して3Dプリンタで出力し、漆塗りで仕上げています。 3Dプリンタで出力した棗への漆塗りは、木地への漆塗りと同じ工程でつくられています。 木地固め～地蒔き～二辺地蒔き～拭き錆～塗り～研ぎ～上塗りなど複数の工程を経てつくられた棗はそのままご使用いただくことができ、仕上がりの品質や耐久性については、木地への漆塗りと比べてもそん色ありません。 今回制作した棗は「甲赤茶器」と呼ばれるもので、身が黒、蓋が本朱の仕上げとなっています。 尚、在庫がない場合は受注生産となり、ご注文いただいてから棗のお渡しまで5～6ヶ月程かかりますので予めご了承ください。 ※「黒」について 黒漆を塗り、表面を研ぎ磨き、艶を出した黒呂色(くろろいろ)仕上げとなります。 ※「本朱」について 朱漆を塗り、表面を研ぎ磨き、艶を出した朱呂色(しゅろいろ)仕上げとなります。 ※サイズについて 直径は約8.5cm、高さは約5cmです。